Diary
twitterもはじめました
[202]2006/7/28(Fri)
[tag: 旧日記システム
]
さて、院試も近づいてきましたが…っていうか明後日。
俺はこんなことをしてました。
今日は、図書館で適当なメンツと勉強(?)しながら、 フォントの話になったので、少しそのことについて。
WindowsのClearTypeって本当に綺麗なの?
ClearTypeってのは、WindowsXPになって導入された新しいフォントのスムージング技術のことなんですが、 今までのものと何が違うかというと、
「液晶(ディスプレイ)のサブピクセル(RGB)も考慮して、横の解像度を擬似的に3倍にして、レンダリングする」
という割とわかりやすい技術なんですが、 WindowsXPではこの実装に致命的な落とし穴があることが、あまり知られていないようです。 実は、気づいている人もいるかもしれませんが、
「横の解像度は3倍になったけど、縦方向にはスムージングがかからなくなった」
という罠が。
今までの"ClearType"ではない"標準"でのスムージングでは、 縦横両方ともスムージングがかかっていたんですが、 ClearTypeでは横だけになりました。
一体何を考えたらこんなFuckin'な仕様にできるんだ?
と、字を赤くして叫びたい。
このせいで、ClearTypeにしても、あまり綺麗に見えないことがあります。 (フォントによってはClearTypeを有効にしても、実際にはClearTypeでレンダリングされないものもあります。)
下に、実際の画像をつけておきます。
フォント: IPA Pゴシック
サイズ: 10pt, 15pt, 25pt, 35pt
↓WindowsXP ClearTypeでのレンダリング

↓WindowsXP 標準でのレンダリング

小さい字に関しては意見が分かれそうですけど、 大きい字に関しては、"標準"でのレンダリングの方が明らかに綺麗です。
また、"標準"でのレンダリングではなぜか字が細く見えます。
小さいときのフォントが妙に崩れて見えるのがWindowsのフォントレンダラの特徴です。 これは、"ヒンティング"という技術の所為です。
ヒンティングは、低解像度のディスプレイにうまく出力されるように、 フォントの形を調整する(グリッドフィッティングする)技術なんですが、 日本語のように複雑な形のものに対しては形が崩れてしまう感じです。 英数字ではバッチリなんですが…。
WindowsでもヒンティングをOFFにできれば、今より状況は改善するかもしれませんが、 日本語は綺麗になっても、英数字は汚くなるかもしれませんし、 ビットマップフォントでは微妙なサイズ調整において、ドット欠けが起こり、綺麗に出力されなくなる場合も考えられます。
…まぁ、それ以前にヒンティングをOFFにする方法が分からないんですが。
参考程度に他のレンダラでの画像を貼っておきます。
↓Linux RGBサブピクセル(=ClearType)

↓Linux グレースケール(=標準)

↓Adobe Acrobat Reader(Windows)

↓GIMP(Windows)

Linux RGBサブピクセルと、グレースケールのものを比べると、 RGBサブピクセルの方が、小さい文字においてボケが少なく、 くっきりと見えますが、RGBサブピクセルを使う宿命で、 直線の多いもの(とくに亜の字)では、色が付いて見えてしまいます。 うまいヒンティングをかければ、改善するのですが…
Adobe Acrobat Readerは、RGBサブピクセルを使い、 かつ、ヒンティングもうまく使ってあるようです。 そのおかげで、RGBサブピクセルを使ってあっても、色が付いて見えるところは少ないです。 技術的には一番凝ってると思いますが、綺麗に見えるかどうかは個人の趣味で分かれそうです。
GIMPでのレンダリングは、グラフィックソフトなので当然ですが、 RGBサブピクセルを用いないグレースケールでの補完です。 まぁ、普通な感じですね。
あと、スムージングする上で、はずせないのが縮小アルゴリズムなんですが、何を使ってるんでしょうかね。 Lanzcosが一番良いと思うんですが、たぶんバイキュービックだろうなぁ。
…ああ、こんなことやってていいんか… 院の勉強せな…orz
今日は、図書館で適当なメンツと勉強(?)しながら、 フォントの話になったので、少しそのことについて。
WindowsのClearTypeって本当に綺麗なの?
ClearTypeってのは、WindowsXPになって導入された新しいフォントのスムージング技術のことなんですが、 今までのものと何が違うかというと、
「液晶(ディスプレイ)のサブピクセル(RGB)も考慮して、横の解像度を擬似的に3倍にして、レンダリングする」
という割とわかりやすい技術なんですが、 WindowsXPではこの実装に致命的な落とし穴があることが、あまり知られていないようです。 実は、気づいている人もいるかもしれませんが、
「横の解像度は3倍になったけど、縦方向にはスムージングがかからなくなった」
という罠が。
今までの"ClearType"ではない"標準"でのスムージングでは、 縦横両方ともスムージングがかかっていたんですが、 ClearTypeでは横だけになりました。
一体何を考えたらこんなFuckin'な仕様にできるんだ?
と、字を赤くして叫びたい。
このせいで、ClearTypeにしても、あまり綺麗に見えないことがあります。 (フォントによってはClearTypeを有効にしても、実際にはClearTypeでレンダリングされないものもあります。)
下に、実際の画像をつけておきます。
フォント: IPA Pゴシック
サイズ: 10pt, 15pt, 25pt, 35pt
↓WindowsXP ClearTypeでのレンダリング

↓WindowsXP 標準でのレンダリング

小さい字に関しては意見が分かれそうですけど、 大きい字に関しては、"標準"でのレンダリングの方が明らかに綺麗です。
また、"標準"でのレンダリングではなぜか字が細く見えます。
小さいときのフォントが妙に崩れて見えるのがWindowsのフォントレンダラの特徴です。 これは、"ヒンティング"という技術の所為です。
ヒンティングは、低解像度のディスプレイにうまく出力されるように、 フォントの形を調整する(グリッドフィッティングする)技術なんですが、 日本語のように複雑な形のものに対しては形が崩れてしまう感じです。 英数字ではバッチリなんですが…。
WindowsでもヒンティングをOFFにできれば、今より状況は改善するかもしれませんが、 日本語は綺麗になっても、英数字は汚くなるかもしれませんし、 ビットマップフォントでは微妙なサイズ調整において、ドット欠けが起こり、綺麗に出力されなくなる場合も考えられます。
…まぁ、それ以前にヒンティングをOFFにする方法が分からないんですが。
参考程度に他のレンダラでの画像を貼っておきます。
↓Linux RGBサブピクセル(=ClearType)

↓Linux グレースケール(=標準)

↓Adobe Acrobat Reader(Windows)

↓GIMP(Windows)

Linux RGBサブピクセルと、グレースケールのものを比べると、 RGBサブピクセルの方が、小さい文字においてボケが少なく、 くっきりと見えますが、RGBサブピクセルを使う宿命で、 直線の多いもの(とくに亜の字)では、色が付いて見えてしまいます。 うまいヒンティングをかければ、改善するのですが…
Adobe Acrobat Readerは、RGBサブピクセルを使い、 かつ、ヒンティングもうまく使ってあるようです。 そのおかげで、RGBサブピクセルを使ってあっても、色が付いて見えるところは少ないです。 技術的には一番凝ってると思いますが、綺麗に見えるかどうかは個人の趣味で分かれそうです。
GIMPでのレンダリングは、グラフィックソフトなので当然ですが、 RGBサブピクセルを用いないグレースケールでの補完です。 まぁ、普通な感じですね。
あと、スムージングする上で、はずせないのが縮小アルゴリズムなんですが、何を使ってるんでしょうかね。 Lanzcosが一番良いと思うんですが、たぶんバイキュービックだろうなぁ。
…ああ、こんなことやってていいんか… 院の勉強せな…orz
[290] Name : HIRO Date : 06/07/29(Sat) 22:27
志村ー、勉強勉強!
[291] Name : AKI Date : 06/07/30(Sun) 02:43
orz
何やってるんだろね、俺…
何やってるんだろね、俺…